2007年05月07日

【Social Innovation 9号】<2007年春号> 

巻頭言
 ソーシャル・イノベーションに欠かせない複眼的思考        待場 智雄

社会起業家と政策
 社会起業家のための政策分析入門G
 『“殺されない”ためのリーダーシップ論』
 服部 崇APEC)

文化芸術にみる社会起業家
 『 地方都市と映画 第1回:映画館編』
  児玉 徹(九州大学)

 
社会起業家の実際

 社会を変える力―国際協力の現場から見る「ソーシャル・イノベ ーション」
―B『お金になる木の発見』
  岡市 志奈(独在住)

 『日本の伝統的「社会起業家精神」:グンゼ』
  服部 篤子(CAC)

社会起業家と支援、金融

 『エコ・レゾナンスでグリーン直接金融に乗り出そう」B』
  坂本 忠弘(元財務省)


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【巻頭言】ソーシャル・イノベーションに欠かせない複眼的思考

 海外に暮らしていると、テレビやラジオから「日本」という言葉が聞こえるごとに耳を“ダンボ”にしてしまう(めったに日本の話が流れることもないのだけど)。日本のニュースや話題の多くは新しいハイテク商品紹介(なぜか必ず女性社員かキャンペーンガールが一緒に映っている)が占めるのだが、社会的な話題となると結構真実を突いているものが往々にしてある。

 今年は英国で奴隷制度が廃止されて200周年を迎えたが、先日ある英紙で「現代の奴隷制」という特集が組まれ、世界各地の問題が地図でビジュアルに紹介されていた。その中で鉱山における児童労働などとともに、「先進国で最大数の“奴隷労働者”を抱える国」として名前が挙げられたのが日本であった。いわゆる売春に駆り出されるじゃぱゆきさんや研修制度悪用による外国人の低賃金労働者を指している。類似の問題は各国あるとはいえ、まさか日本が欧米各国をしのぐほど深刻であるとは、政府や専門家でさえも認識していないのではないだろうか。
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社会起業家のための政策分析入門G  『“殺されない”ためのリーダーシップ論』 服部 崇(APEC)

社会起業家は、目的達成のために組織や社会の中でリーダーシップを発揮しようとする。しかし、現実には様々な段階で各方面からの反対に出会うことが多い。社会起業家は、現状を打破し理想を実現するために行動することには危険が伴うことを知るべきである。社会起業家は(文字通りあるいは抽象的な意味で)“暗殺”される、“抹殺”される危険に晒される。いかにしてこの危険を回避し、リーダーシップを発揮するか。今回は、“殺されない”ためのリーダーシップとは何か、について考察する。続きを読む
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 『 地方都市と映画 第1回:映画館編』   児玉 徹(九州大学)

【1】はじめに
 本稿が目指すところは、現代社会における地方都市が抱える課題の 諸相を概観し、その解決策を探ることにある。とはいえ、その抱える課題は多種多様であり、本稿にて全てを網羅的に語りつくすことは、筆者の力量に余るものである。よって本稿では、それら多種多様な課題の中でも、「文化」に関連することに焦点を絞ってみたい。といいながら、さらに、この「文化」自体、(英国の人類学者エドワード・タイラーの有名な定義を持ち出すまでもなく)、ともすれば人間社会におけるあらゆる事象を包含しかねない「ブラックホール」のような代物であり、「地方都市における『文化』に関連した課題」というテーマ設定自体が、取り扱う問題を際限なく広げてしまう危険性を秘めている。
 そこで本稿では、この「文化」の範疇に含まれるものとして一般的に位置付けられている「映画」という創作物に焦点を絞って、「地方都市」と「映画」という2つのキーワードを結び付けることによって見えてくる地域社会の現状と課題、その解決に向けた取組みを、4回シリーズで概観してみたい。続きを読む
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社会を変える力 ―国際協力の現場から見る「ソーシャル・イノベーション」 ― B  『お金になる木の発見』  岡市 志奈

 ネパールの山村では、良いことも悪いことも一瞬のうちに広がる。新聞やテレビの代わりに、口コミネットワークが非常に発達しているからである。2000年、私たちが訪問した村々では、「アルゲリ」ブームが起こっていた。アルゲリとは、ネパールに自生するジンチョウゲ科の低木で、茎の繊維は紙の原料として利用できる。日本では、枝が三つに分かれていることからミツマタ(三叉)の名で知られ、和紙や紙幣の原料として使われている。今回は、ネパールの山村で吹き荒れたアルゲリ旋風を紹介したい。続きを読む
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 日本の伝統的「社会起業家精神」:『グンゼ』   服部 篤子『(CAC・立教大学大学院

 グンゼ株式会社の創業地である、京都府綾部市を訪れた。今は山間の地方都市だが、昭和初期に建てられた趣のある社屋、大正時代の建物は記念館に、100周年記念にかつての倉庫を改造した立派な博物苑、そして工場がある。株主総会を開催する講堂には、歴代の社長の肖像画があった。創業者波多野鶴吉は、この地域の蚕糸業振興のために「郡是製糸株式会社」を設立した。当時の何鹿「郡」の「是」−(方針、進むべき道)を見据えた起業の精神が社名にこめられている。110年前、明治29年、どのような想いで創業したのかを知り、そして、その精神がグローバル企業となった今もグンゼに受け継がれていることを認識する機会を得た。社会起業家精神は、日本企業の歴史に学ぶことができるのではないか。続きを読む
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『エコ・レゾナンスでグリーン直接金融に乗り出そう」B』   坂本 忠弘(元財務省)

第三回
(直接投資を広げていくために)

 意志を込めた投資をしたいと考える個人投資家にも、様々幅があるところと思う。一定の利回りはやはり期待したいという人。よい事業であれば金銭的な利回りはあまり期待しないという人。場合によっては元本が下回るリスクも覚悟するという人。寄付の感覚で社会への投資をしたつもりで元本の償還もあまり期待しないという人。
もちろん、同じ人でも、時々の状況や投資の対象により、ポジションは異なるものと思う。
間接金融は、極端な言い方をすれば、「おまかせ」「まるなげ」のお金の託し方である。しかし、さりとて、全ての人が全てのお金について、直接金融で個々に判断してお金を投じていくことも、現実的にはとても大変であり難しい。
直接金融を広げていくためにポイントとなると考えられる要素を三つ挙げてみたい。
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posted by CAC at 13:06| Comment(1) | TrackBack(0) | ソーシャルイノベーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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