2006年01月09日

<Vol.6 新年号>巻頭言

待場 智雄

2005年は、鉄道脱線事故に建築偽装をはじめとする企業スキャンダルで明け暮れた。メディアのインターネット化のおかげで、小さな事件でも並列して取り上げられるせいもあろうが、企業の社会的責任(CSR)への掛け声が高まる一方で、日本企業への信頼度は年々後退しているような気がする。技術主体のイノベーションが日本経済の高度成長を支え、オイルショックなどの度重なる危機も救ってきた。しかし今後は、日本が得意としてきた技術の応用だけで、グローバル経済を乗り切れるわけではない。「失われた10年」を経て、地球環境や貧困問題が声高に唱えられるようになってもなお、イノベーションの方向を抜本的に考え直すことなく、技術や新製品で生き残れると信じている企業人に大きな不安を感じている(イノベーションという言葉が自動的に「技術革新」と訳されること自体が、日本的発想を象徴しているとも言える)。
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<Vol.6 新年号>日米ソーシャル・イノベーション・フォーラムを開催して

 2005年夏、米国から社会起業家支援で著名な非営利団体アショカとRoberts Enterprise Development Fund: REDF(以下REDF)のキーパーソンを招聘してシンポジウムを開催した。社会起業家は、「社会に変革をおこす」人々である。社会起業家の活動をどのように社会全体で支援していくことが望ましいのか、その糸口を探るために、「日米ソーシャル・イノベーション・フォーラム:社会変革投資へ、そのリターンを考える」と題して実施した。本フォーラムは、東京アメリカンセンターとの共催であり、国際交流基金日米センターの助成を得るなど多くの組織及び個人の協力のもとに実現したものであった。企画を含む準備期間に1年以上を費やした。シンポジウムのほか、日本の専門家と米国ゲストによる日米ソーシャル・インパクト専門家会議を開催した。その経緯と成果を振り返りながら、新年に取り組む方向性を整理したい。
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<Vol.6 新年号>「地味なセレブ女優」の死

大西たまき

「カウンターパート・インターナショナル」(Counterpart International)というアメリカのNGOをご存じだろうか。アナン国連事務総長の長年にわたるタスクフォース事務局長であり、全米NGO連盟機関インターアクションの理事でもあるレラリュー氏のリーダーシップの下、25以上の海外オフィス、300人以上のスタッフを抱え、南太平洋やカリブ諸国、アフリカ、イラク、アジア、旧ソ連等60余カ国にて救援活動を展開している団体である。
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<Vol.6 新年号>「プライベート・ホールの底力を聞こう!:オーナー連続インタビュー 第二回 京都市ラ・ネージュ」

比留間雅人

今日ご紹介する「ラ・ネージュ」(http://www.yuki-laneige.com/)は、京都は伏見の閑静な住宅街に佇む、白を基調としたホールです。正しくは、「ホール」ではありません。「ゲストに様々な出会いと和みを提供する場」として、亭主の四方有紀さんが94年に開設した「茶室」です。もちろん、スペースは「茶室」よりも大きいです。それでも、通常は30名、50名でキツキツというくらいで、パフォーマーと聴衆との関係は実に親密です。
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